金持ち父さんとは?
ここでは主に「金持ち父さん貧乏父さん」から抜粋して金持ち父さんの定義について説明していきます。また、その前に金持ち父さんの背景知識について解説してます。
はじめに
金持ち父さんシリーズはハワイの大富豪ロバートキヨサキ氏が自身の体験をもとに書かれたものです。
ロバートキヨサキは二人の父さんから教えを受けました。
一人は有名な大学を出て、博士課程を持っている人であり、実の父です。
もう一方は中卒で学歴も無いが、ハワイの長者番付で必ず出て来る有名人であり、友人の父でした。
両方の父はともに人格者で、一生懸命働きましたが、実の父は晩年の最後まで資金繰りに困り、働けば働くほど忙しくなりました。
一方、友人の父は晩年は優雅に暮らし、働けば働くほど仕事が楽になっていきました。
それを見たロバートキヨサキは金持ち父さんである、友人の父から教えを受ける事にしました。
その時の事が書かれているのが「金持ち父さん貧乏父さん」です。
金持ちの特徴
「金持ち父さん貧乏父さん」の中で、金持ちのマインドや行動について語られました。貧乏父さんと金持ち父さんを見比べる事で、金持ちの思考を分析しています。この分析により、金持ちには6つの特徴を有するとされています。
1. 金持ちはお金のためには働かない
2. お金の流れの読み方を学ぶ
3. 自分のビジネスを持つ
4. 会社を作って節税する
5. 金持ちはお金を作り出す
6. お金のためではなく、学ぶために働く
1. 金持ちはお金のためには働かない
平日毎日会社に通う普通の社会人の多くは収入(お金)を得るために働いていますし、そのために就職もします。
毎月の生活費を稼ぐことは必要な事だからです。それに、生活費が無くなる恐怖(お金に対する恐怖心)もあるからです。
一方で、金持ちはどうか?金持ちはお金を自分たちのために働かせます。お金に対する恐怖をコントロールしているためです。
これは収入と支出をコントロールするという当たり前な事に加え、そこからさらにお金の力を理解し、さらにお金を生み出そうとします。
タネ銭が少ない、無い状態でも頭を使って考えてお金を捻出します。
つまり金持ちは、お金に対する恐怖心をコントロールし、お金の力を理解し、さらに頭を使ってアイディアを創出してお金を生み出します。
2. お金の流れの読み方を学ぶ
金持ちは資産と負債の定義を知り、資産を買う。
資産と負債の定義はシンプルに以下の様になっています。
資産:持っているとポケットにお金を入れてくれるもの
負債:持っているとポケットからお金を取っていくもの
金持ちは財務諸表の数字を読み、計算方法では無く、その数字が何を意味しているかを読んでいる。
下記に簡単な財務諸表の図を示し、一般の貧乏父さんと金持ち父さんのお金の流れの違いについて見ていきます。
貧乏父さんの財務諸
貧乏父さんは資産だと思って負債を買っています。例えば持ち家は簿記上は資産ですが、金持ち父さんの定義からすれば負債です。年々価値が下がり、常に税金などが取られるため。
金持ち父さんの財務予表
金持ち父さんは資産を増やし、負債を減らしていきます。例えば、知的財産やビジネスを保有し、得た収入でローンの返済に充てます。そのため図にあるように収入が増え、支出が減っていきます。
3. 自分のビジネスを持つ
貧乏父さん
一般的には学校では最終的にどこかの会社へ就職して働けるようになる場所です。しかし、これでは誰かのビジネスの為に働く事になります。
つまり、誰かが金持ちになるために働いているのです。
金持ち父さん
自分のビジネスを保有しています。また、ここでのビジネスは自分が一定期間関与しなくても収入が入り続ける仕組みです。
例えば、不動産のように人が入っていれば自分が何もしなくても収入を生み出してくれるものです。
また、不動産以外では株式、債券、借用書、音楽・書籍などの知的財産などです。
4. 会社を作って節税する
金持ちは会社を作って節税をする。なぜ会社を作るか?法人と個人では税金のルール、計算方法が違うからです。
一般の会社員の場合は得た収入から税金が取られ、それから初めて自分で使う事が出来ます。
法人の場合、その収益を出すための支出を事業経費とすることができます。
そうする事で収入から経費を引いた額から税金を支払う事が出来る。
また、会社の効果として個人資産を守る役割もあると言います。
そのため、金持ちは会社を作る事で稼ぐ→使う→税金を払うの順番ができて、尚且つ会社を使って個人資産を守っています。
5. 金持ちはお金を作り出す
金持ちは投資をして稼ぐ。しかしここで言う投資は不動産などの大きい金額を動かす
ものだけではなく、自分でビジネスなどを考えて、お金が無い状態からでもお金を作りだします。
例えば「金持ち父さん貧乏父さん」の中で、ロバートキヨサキが9歳の頃、金持ち父さんから教えを受けている時にゴミに出される漫画雑誌を回収して漫画喫茶を開く事を考えだしました。
上記の例え話はフィクションだと言われていますが、その例でもお金が無い所から作り出している。この例では株や不動産では無く、自分に投資する事を説いていました。
金持ちはお金が無くても、自ら考えて世の中に価値あるものを提供する事でお金を作り出す。
6. お金のためではなく、学ぶために働く
金持ちは目先の給料では無く、学ぶために働きます。技術・知識・経験を積むためです。
今では無く、将来自分で稼ぐために必要なスキルを身に着けようとします。
特に重要なスキルとしては、キャッシュフローの管理能力やセールス、市場への理解力です。
つまり、お金の使い方、物やサービスを売る能力、世の中のニーズを知る力です。
お金の使い方は投資。つまり、自分への教育だったり、不動産やビジネスへの投資です。
セールスは買った不動産などを売る能力。
そして世の中のニーズを知る事で、資産の売買を成立させたりビジネスでお金を得る。
金持ちは、目先のお金では学ぶために働く。その学びを活かして自分のビジネスなどに繋げてより大きな富を生み出す。
まとめ
1. 金持ちはお金のためには働かない
2. お金の流れの読み方を学ぶ
3. 自分のビジネスを持つ
4. 会社を作って節税する
5. 金持ちはお金を作り出す
6. お金のためではなく、学ぶために働く
以上6つが金持ち父さんの特徴でした。
いかがだったでしょうか?この1~6までの一連の流れは学校では教えてくれないですし、一人でこの境地までたどり着くのは難しいんじゃ無いでしょうか?
この一連の流れを体感し、理解する事が重要で、まだ金持ちじゃない一般の人もキャッシュフローゲームを行うことで金持ちの考え方を身に着ける事が出来ます。
投資するにしてもビジネスをするにしてもベースとなる基本的な考え方が出来ていなければ、なかなか知識は役に立ちません。
【金持ち父さんが教える4つの世界】
キャッシュフロークワドラント
「金持ち父さんのキャッシュフロークワドラント」と呼ばれる本の中で、その人の得ている収入の種類から、4つの世界に分かれると書かれてました。
図中のE,S,B,Iはそれぞれの世界を表す頭文字になっています。
Employee
従業員の事です。サラリーマン、OL、アルバイトなどが含まれます。日本は約80%の人がこのEクワドラントに属していると言われています。
Eクワドラントの特徴としては、「安定」とか「保証」を重視しているので、契約社員よりは正社員が良いと思ってますし、福利厚生が充実した会社に就職する事を望んでいます。
Self employee
自営業者です。フリーランス、中小企業の社長、開業医などがいます。また、SpecialtyのSでもありますので、公認会計士、弁護士などの士業やプロスポーツ選手もここに属します。
このSクワドラントの特徴としては、システムを持っていてそのシステムの中心に自分がいて組織をまわすことで収益を出す事です。
なぜか?というと、自営業者は何でも自分一人で出来てしまうとても優秀な人が多いので、人になかなか任せられないためです。
Business owner
従業員500人以上の大企業の社長や作家やミュージシャンの印税、不動産オーナーをしている人と本に書いてあります。
ここにいる人の特徴として、あるシステムがあったとするとオーナーはシステムの外にいて、中にはシステムをまわしてくれる社長と従業員がいます。
仮に1年手を放して旅行に行ったとしても組織は回り続けます。
Sクワドラントにも社長はいますが両者の社長の違いとして、Bクワドラントの社長は常に自力ではなく、他力を使って自動化させる事を考えています。
また、他人を巻き込みレバレッジを効かせる事を意識しているので、リーダーシップ力を磨き、教育に力を入れています。
Investor
投資家です。投資というと、一般的にはPCの前で株を売り買いしていると思われがちですが、これでは自分が動かないと収入が回って行かないため、S型の投資になります。
Iクワドラントに所属する方は、何億、何十億といった単位で大きい資本を負けを見込んで動かして、いくつかの投資が失敗しても、他の投資でカバーして収益を上げ続ける事が出来ます。
金持ち父さんと貧乏父さん
金持ち父さん貧乏父さんでは、左側を貧乏父さん、右側を金持ち父さんと定義しました。左側でいうと、サラリーマンも高収入なイメージの医師も収入の質は同じだという事です。
以下の単純なシミュレーションで収入の質の違いについて見ていきます。現実にはボーナスや上手く収入が付いてこない事が多くありますがクワドラントの説明の為、無視します。
サラリーマンは一月働いたら一月分の給料が、医師は一人患者を診ると、一人分の診断料、手術費用を収入として得られます。
つまり、仕事と収入が1:1の割合になってるので、自分が病気などで仕事が出来なくなると途端に収入が途絶えてしまいます。なので、E,Sクワドラントは貧乏父さんと定義します。
一方で、B,Iクワドラントはどうか?例として不動産投資を扱います。初月、不動産の空き物件に一人入れたとすると一人分の家賃収入が手に入ります。
次の月、この物件にもう一人人が入ったとすると、先月と合わせて2月分の収入が得られます。これを続けると仕事と収入の比率が1:∞の可能性が出ます。
これなら、自分が病気などで倒れても収入は入り続けます。なので、B,Iクワドラントは金持ち父さんと定義します。
しかし、これはあくまでもごく単純なシミュレーションなのでこの限りでは無いですがこれが金持ち父さんと貧乏父さん仕事に対して得られる収入のイメージです。
上記の金持ち父さんと貧乏父さんのイメージをビジュアル化したものがこちらの短い動画になります。
いかがだったでしょうか?泉と家を往復して水汲みをすることで収入を得る二人の物語でした。
この動画の中で、ブルーノは収入を上げるために泉と往復回数を増やし、バケツを大きくし、さらに両手でバケツを持っていました
これは現実社会とリンクしています。
往復回数:長時間労働
バケツのサイズアップ:転職
両手にバケツ:ダブルワーク
これらの手段を使えば手っ取り早く収入を得る事が出来ますが、自分が手を離すと0になってしまいます。
一方、ブルーノは生活費の為にバケツ運びをしながらも一人で休みの時間を使ってパイプラインを作っていました。
現実世界では、これに取り組んでいても途中で放り出してしまう人が多数です。何故なら、パイプが繋がるまではただ働きで生活も辛いからです。
しかも正しいやり方をしないとパイプは繋がりません。その為、ロバートキヨサキは金持ち父さんの背中を3年から5年追いかけなさいと言っていました。
収入の得方によってE,S,B,Iの4つのクワドラントがあり、E,SクワドラントとB,Iクワドラントで収入の質の違いがありました。
自分がどのクワドラントに居たいか?を決めるために知るべき考え方が「金持ち父さんのキャッシュフロークワドラント」書いてありました。
当ゲーム会では、ゲームを行う前に以上の様な背景知識の復習から入ります。マネーリテラシーや金持ち父さんの考え方を学ぶ場として活用いただけます。
まとめ
ロバートキヨサキは本の中で、どのクワドラントが良くてどれが悪いとは言っていません。
どのクワドラントに居ても成功している人はいますし、逆にどこに行ってもダメな人もいます。
Bクワドラントでもお金の使い方が悪ければどんどん負債をため込んでしまいますし、E,Sクワドラントでも管理職、経営者となり上手くお金と付き合って幸せに暮らす方もいらっしゃいます。
金持ちは「何をしてるか?」ではなく「どう考えているか?」、「無思考にお金を使う」のではなく「しっかりとお金と向き合っているか?」がしっかりと身についています。
しかし、いきなり一人でこの考え方に変えようと思ってもすぐに元に戻ってしまうもの。考え方を変えるには、同じように考える方々とつるむ事、知識を絶えず入れる事が有効です。
金持ち父さんの考え方を身に着けたい方、ゲーム上で金持ち父さんを体験してみたい方は是非ご参加ください!